フェイシャル技術部門

グランプリエステティシャンTOPインタビュー Part.3

 第14回エステティックグランプリ、フェイシャル技術部門で見事グラプリを受賞した、ドゥ・スポーツプラザ豊洲店山口晴代さん。オンラインテスト、エリアファイナル、グランプリファイナルを勝ち抜き、フランス・パリで行われる世界大会に出場されました。その取り組みと背景、そして想いを伺います。

山口 晴代(やまぐち はるよ)

株式会社ヴィーナスハーツ  ドゥスポーツプラザ豊洲店
店長、技術チームリーダー

  • 第6回エステ感動物語 最優秀作品賞受賞
  • 第12回 フェイシャル技術部門  グランプリファイナルファイナリスト
  • 第13回 顧客満足サロン部門 4つ星獲得
  • 第14回 顧客満足サロン部門 5つ星獲得
  • 第14回 フェイシャル技術部門  グランプリ受賞

    フランス大会は、どのような大会だったのでしょうか?

    フランス大会は、大きくフェイシャル部門とボディ部門に分かれており、私はフェイシャル部門の2部門(アンチエイジング部門/グロウアップ部門)に出場してきました。

    〈大会スケジュール〉
    ・1日目 アンチエイジング(プロ)
    ・2日目 グロウアップ(プロ)

    〈審査項目〉
    ・事前の提出物
    ・当日の技術(20分間)

    〈事前の提出物〉
    大会当日の約2週間前に入力サイトが送られて来て、エントリー者は送られてくる入力サイトから、英語または仏語で入力しました。

    〈入力内容〉
    ・選択したカテゴリー
    ・マッサージ全般の目的
    ・ターゲット(ニーズ)
    ・マッサージの発想元
    ・生理学的、解剖学的な説明(どの部分をどのように)
    ・マッサージのリズムと圧力

    〈当日の技術〉
    ・道具などの使用は禁止されていて、純粋に手技のテクニックを審査していただきました。
    ・事前に審査項目が送られてきました。(大項目で、あり方、マッサージテクニック、モデルへの対応、マッサージがあり、そこから細かく審査項目が分かれています)

    〈当日の流れ〉
    ・予選→決勝の順に行われました。
    ・ブースにはフェイシャルベッドが4台並ぶ程のスペースで技術披露を行いました。
    ・午前10時から始まり、ファイナリストの発表が夕方。その30後には決勝が行われる、といった審査の流れでした。
    ・審査員は参加人数により2〜4人でした。

    〈技術時間〉
    ・施術時間は20分間です。
    ・マッサージが始まる前や後の儀式がある方は、その儀式をマッサージの一部と考える方は、その20分間の中に入れます。
    ・20分より早く終わっても、遅く終わっても減点ということでした。
    ・フランス語で、残り時間のカウントダウンはありました。

    フランス大会を経験して、率直に何を感じましたか?

     他の出場者のテクニックや動作を見て、感じて、とても刺激を受けました。「私もモデルとして施術を受けてみたい。」と、理想や憧れが膨らみました。ただ、「もっと出来る事はあったのではないか、こうしておけば良かった。」など、大会が終わってから感じることがありました。フランスのエステティックを知ること、学ぶこと、そして技術に取り入れること、自分自身がもっともっとスキルアップすることです。「沢山の学びの機会に触れたい、もっと技術や知識を磨いて自信をつけたい。」と感じました。そのように思わせてくれた大会に参加出来て本当に良かったです。

    日本人とフランス人を含めた外国人は、どのような違いを感じましたか?

     フランスでは、リンパドレナージュや血行促進に重きを置き、理論的にアプローチすることが特徴で、結果を重視し、(どこをどんな技術でどのように)施術を行うことが重要視されていると感じました。日本では、結果はもちろんのこと、おもてなしや癒しを大切にし、丁寧な対応や、施術中の気遣いや声掛けをしますが、そのようなおもてなし精神は日本特有のもので、フランスでは審査対象にはならず、審査基準の違いも感じました。モデルさんに対しての向き合い方、真摯な施術やタオルワーク、施術中の眼差しや触れ方などは、日本と変わらないと思いました。

    今回のフランス大会で何を学び、今後どのように仕事に活かせそうですか?

     フランス大会出場決定を機に、様々な国のエステティシャンのフェイシャルマッサージに興味を持ち、また今大会の出場者の様々なテクニックに魅了されました。エステティックグランプリのカルテ提出と同様に、今回のフランス大会でも提出物があった為、知識や技術の向上のために細かく調べたり、学んだりしました。そして、求められている肌状態を改善するためのテクニックやフェイシャルマッサージの構成を考えるなど、「創造をすること」に直面しました。

     今後の仕事において、新しいフェイシャルマッサージメニューを構築したり、学び直した知識からフェイシャルカウンセリングに活かしていくこと、技術や知識を学ぶ先に、大会出場や海外の大会に参加できることの喜びや経験を伝え、この仕事のやり甲斐を持つスタッフを育成していきたいと考えております。

    最後に、

    これからの山口さんの目標を教えてください。

     ボディ専門でスタートした弊社サロンですが、全国大会を目指すスタッフが増えたり、フェイシャルを受けてくださるお客様も増えてきました。私自身、エステティックグランプリを通じてフェイシャルに魅力を感じ、技術も知識も向上し、フランス大会に出場することもできました。これからも、健康も美も生活を豊かにし、自分らしくいられると信じ、学び続けて与えられる人を目指していきます。そして、なりたい自分になろうとする人を応援していきたいと思います。

    関連記事

    TOP