フェイシャル技術部門

グランプリエステティシャンTOPインタビュー

 第14回エステティックグランプリ、フェイシャル技術部門で見事グラプリを受賞した、ドゥ・スポーツプラザ豊洲店山口晴代さん。オンラインテスト、エリアファイナル、グランプリファイナルを勝ち抜き、フランス・パリで行われる世界大会に出場されます。その取り組みと背景、そして想いを伺います。

山口 晴代(やまぐち はるよ)

株式会社ヴィーナスハーツ  ドゥスポーツプラザ豊洲店
店長、技術チームリーダー

  • 第6回エステ感動物語 最優秀作品賞受賞
  • 第12回 フェイシャル技術部門  グランプリファイナルファイナリスト
  • 第13回 顧客満足サロン部門 4つ星獲得
  • 第14回 顧客満足サロン部門 5つ星獲得
  • 第14回 フェイシャル技術部門  グランプリ受賞

    山口さんがエステティシャンになったきっかけを教えてください。

     高校生の時に初めて、ダイエット目的で母親と一緒に痩身のエステサロンに通ったことがきっかけです。担当のエステティシャンの方が、私が綺麗になるために、一生懸命にお手入れしてくださったり、親身に相談に乗ってくださったり、目的の達成を一緒に喜んでくださることがとても嬉しく、私もエステティシャンになって、人に喜ばれる仕事がしたいと思いました。それで高校卒業後に美容の専門学校に通い、晴れてエステティシャンになりました。

    エステティシャンになって、仕事のことで悩んだり、挫折を味わったこともあったのでしょうか?

     仕事の目的が、売上を作ることになってしまっていた時期がありました。技術を習得し、商品知識を学び、トーク力があればファンを作れると過信していました。もちろんそれは一方的な思い込みで、成果(売上)も見えず、モチベーションも下がっていきました。そんな時にサロンの先輩と対話をする機会があり、糸口を見つけることができました。お客様の心に寄り添い、悩みを理解してあげることや、生活状況など汲み取り、寄り添う気持ちが大切だったと、原点回帰が出来たと思います。

     そこからはお客様を第一に考え、接し方を変えることで、お客様に喜んでいただけることが増えました。具体的には、それまではこちらが伝えたいことをお客様に押し付けていたのを改め、お客様のお話をよく聞くようにしました。そうすることで、お客様の言葉の背景までも汲み取れるようになり、お客様との信頼関係を結べるようになりました。その結果、不思議と成果(売上)も上がりました。今思うと、その時の自分には「奉仕の心」が足りていなかったのだと思います。あの時、先輩が私の心に寄り添って話を聞いてくださった事で素直になれ、「今度は私がお客様にしてあげたい。」とスタンスを変えることが出来ました。そのようなことを自分に気づかせてくださった先輩には今でも感謝しています。

    エステティシャンという仕事の魅力ややりがいは何だと感じていますか?

     「私たちの想いであなたの笑顔を創り出す」 これは、弊社の企業理念であるのですが、まさにこれが私の感じている仕事の魅力です。この手や想いで、お客様を綺麗に、健康に、元気にして差しあげたいですし、何よりお客様らしさを引き出すことが出来ると感じております。その結果、お客様に喜んでもらえたり、感謝してもらえたこと、そしてたくさんの笑顔に出会えた事が私のやり甲斐に繋がっています。

    山口さんは、エステティシャンにとって、最も大事なことは何だと思いますか?

     「奉仕の心」だと思っています。そしてそれを相手に伝えることが大切だと感じます。ただ知識や技術があっても、心無いエステティシャンは何となく分かってしまうと思うのです。単にお手入れをしたり、商品を勧めたりするだけではお客様の気持ちは動かず、お客様は色んな背景や状況を加味しながら、自分を理解してくれて、自分のために一生懸命気持ちを伝えてくれているということがわかって初めて『気持ちが動く』すなわち感動していただけると思います。私はいつもお客様と気持ちを通わせて『両想い』になりたいと思っています。例えば旅行に行ったときに、家族や友人にお土産を買うことがあると思いますが、その感覚に似ています。決して見返りを求めることなく、自分が相手にしてあげたいと思うこと。お客様に対してもそのような感覚を大事にしています。「山口は、このお客様をどうしたいの?」今でも先輩に問われることですが、そのような環境で「奉仕の心」が自然と身についてきたと思っています。

    山口さんは、グランプリを受賞する前は、エステティックグランプリのステージをどのように見ていましたか?

     毎年、エステティックグランプリを観戦していて、ファイナリストの方々が、とにかくかっこよくて、神々しかったのを覚えています。手つきや姿勢やホスピタリティなどを勉強するつもりで観戦させていただいていました。周りのスタッフは、「自分自身があの舞台に立ちたい。」「グランプリを目指したい。」と言っていましたが、私には遠い世界だと思っていました。ですが、フェイシャル技術部門のエントリーが、個人単位になったことで、少し考えが変わりました。私の場合は、グランプリ受賞が目的ではなく、エステティシャンとしての成長を目的としていました。自分の知識量や技量を審査いただくことで、自分自身の伸び代を確認出来ますし、オンラインテストの結果やフェイシャル技術部門の経験を経て、「更に勉強したい。」「上手になりたい。」「お客様満足度をもっと高めたい。」という気持ちが大きくなりました。

    山口さんは、なぜ毎年フェイシャル技術部門にエントリーしているのですか?

     まず、オンラインテストを受けることで知識の復習や再学習になり、知識の幅が広がり、現場でも活かせることが増えるからです。エステティシャンの勉強には終わりがないと思っていますので、勉強を重ねるごとに勉強したことと、現場での仕事が繋がってくるので、とても面白いです。私は、オンラインテストを受ける度に、自分の課題が明確になるので、自己成長や改善ができる良いチャンスだと思い、毎年受けると決めています。次に、エリアファイナルに進むことができたら、技術審査になりますが、自分自身の技術のブラッシュアップが出来たり、後輩への見本となったりもできると思い、毎年挑戦しています。

    >パート2に続く

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