第14回エステティックグランプリ、フェイシャル技術部門で見事グラプリを受賞した、ドゥ・スポーツプラザ豊洲店山口晴代さん。オンラインテスト、エリアファイナル、グランプリファイナルを勝ち抜き、フランス・パリで行われる世界大会に出場されます。その取り組みと背景、そして想いを伺います。

山口 晴代(やまぐち はるよ)
株式会社ヴィーナスハーツ ドゥスポーツプラザ豊洲店
店長、技術チームリーダー
- 第6回エステ感動物語 最優秀作品賞受賞
- 第12回 フェイシャル技術部門 グランプリファイナルファイナリスト
- 第13回 顧客満足サロン部門 4つ星獲得
- 第14回 顧客満足サロン部門 5つ星獲得
- 第14回 フェイシャル技術部門 グランプリ受賞
第14回大会で、フェイシャル技術部門のグランプリを受賞されましたが、具体的にどのように練習したのですか?
<練習方法>
- 社内でモデルさんを募り、練習させて頂く。
- マネキンで黙々と手馴れをし、頭と身体に叩き込む。
- 大きな鏡で見たり、動画撮影をして、自分自身で姿勢のチェックをする。
- 社内では大勢の前で、披露会を実施し、人から見てもらう。
- おもてなしの心を動作として確認する。
- 解剖生理学を取り入れ、技術の整合性をチェックする。
- 外部講師に研修依頼をすることで技術のブラッシュアップをする。

「よく魅せたい。」「高度な手技を披露したい。」と思う部分もありながら、実際には整合性を重視したお手入れが求められるので、手技や構成を考えるのに葛藤しました。そのような時は、「何の為の大会か?」「誰の為の手技だろうか?」と思い返して、モデルさんのお肌の整合性を改めて見直し、目的を明確にすることで、手技の工程やアプローチしたい部分が具体的になりました。SNSで上手な施術者の技術を見ては、自信を無くす事もありましたが、とにかく真似てみたり、解剖学と技術が繋がって結果が出せることが分かってくると、自信に繋がりました。
山口さんが、グランプリを受賞した瞬間の率直な気持ちを教えてください。
まずは、感謝でいっぱいでした。「関わって下さった方や、応援してくださった皆さんが優勝した。」みたいな感じでした。グランプリファイナルは、カウンセリングシートの採点と技術の採点の合計で評価されますが、1人でなし得た事ではなく、沢山の方にご協力頂きました。時間を割いてモデルになってくださったり、カルテ提出の為に知識の学び直しに付き合って下さった上司、練習できる環境を整えてくれた会社、そして沢山の励ましや応援をしてくださったお客様、一緒に舞台にチャレンジした同志に深く感謝したいです。

山口さんは、なぜグランプリが受賞できたと思いますか?
「とにかくエステが楽しい。面白い。」ので、「もっと技術が上手くなりたい。」という気持ちや「沢山の知識を学びたい。」「何をどうすれば、お悩みの解決に繋がるのか?」「何をしたら喜んで貰えるのか?」などの探究心が、主体的な練習や学習に繋がって、その創造力や奉仕の心からくる行動が、最終的な評価に繋がったのではないかと思います。

実際に、グランプリを受賞して、具体的に何が変わりましたか?
まず、サロンのフェイシャルのお客様が増えました。これまでボディコースが8〜9割程度でしたが、フェイシャルも取り入れる顧客様が4割占めるようになってきました。また、「次の大会にチャレンジしたい。」という後輩が増えました。「全国の舞台に立ちたい。」とか、「技術が上手くなりたい。」とか、「スキルアップしてお客様の役に立ちたい。」と意欲的な後輩が増えたことが嬉しいです。そして自分自身もグランプリの名に恥じないように、自覚が芽生え、自分を奮い立たせながら、勉強、スキルアップをし続けたいと思います。
今大会から、グランプリ受賞者がフランス大会への出場権を得るようになりましたが、その意気込みを教えてください。
グランプリ受賞特典で、フランスでのチャレンジの機会を与えて下さり、ありがとうございます。フランス大会では、2つのフェイシャルカテゴリーがあり、肌悩み別の技術が求められます。改めて勉強や技術習得の良い機会となりますし、これまでのエステティックグランプリでの経験を活かしたいと感じています。そして、「おもてなし」や「丁寧な手技や所作」など、日本の良さなどを表現出来たらと思います。頑張ります。
最後に、
これからグランプリ受賞を目指すエステティシャンへのメッセージをお願いします。
エステティックは、学べば学ぶ程、奥が深いですし、学びが尽きることはないと思います。AIには代わらない職業でもあると思います。エステティックグランプリは、自己成長ができる大会は貴重だと思います。知識や技術のレベルアップだけでなく、接客などの見直しが出来、やり甲斐を再発見する機会になると思います。お客様満足度が高まること間違いなしなので、一緒に頑張りましょう。

>パート3に続く